2008年6月10日火曜日

VE-WARE

IES社からRevit用の温熱評価アプリケーション、VE-WARE (フリーの簡易版)がリリースされています。

デモビデオはこちら

Revitで作成された建物データを使って熱負荷の計算を行ってくれます。

建物が入力済みであれば基本的な手順は以下の通り。

1. 建物仕様の入力
  • 建物の用途(オフィス、ホテル、図書館など)の選択
  • 構造(RC、鉄骨など)と開口部の仕様
  • 暖冷房設備の選択
  • 建設地

2. シミュレーション設定
  • 暖冷房の熱源(電気、ガス、灯油など)
  • 使用時間(週当たりの暖冷房時間)

なんと、これだけ。あとはシミュレーションを実行するのみ。

で、結果は熱量とCO2排出量でレポートされる。



2008年6月9日月曜日

gbXMLエレメント

タイトルを「gbXMLマスターへの道」としているにもかかわらず、しばらく環境系のニュースネタに走ってしまったので反省してエレメントの話について書いてみる。

gbXMLエレメント

gbXMLのルートエレメント。gbXML形式のデータを扱う場合、必ず一つは必要になる。(というか無いとデータが定義できない)
このエレメントをルートにして、すべてのデータはこの下に子供のエレメントして定義される事になる。
個々のエレメントについては説明しないが、このエレメントの特徴として共通して利用される基本的なデータが以下のような「属性」として定義されている。(ver 0.35)

属性
内容
適用
idid

engine解析エンジン

temperatureUnit温度の単位系
必須
lengthUnit長さの単位系
必須
areaUnit面積の単位系
必須
volumeUnit容積の単位系
必須
useSIUnitsForResults出力単位
必須

属性の名前を一見してわかるように、ここでは主に単位系の定義が行われる。

例えばtemperatureUnitでは摂氏(C),華氏(F),絶対温度(K)などの単位を、lengthUnitではメートル系(Meters),インチ系(Inches)などの単位を定義する。
ここで定義された単位がgbXMLデータで共通して使用される。

例)温度は摂氏、長さ、面積、容積はすべてメートル系、出力はSI単位を指定


<gbXML temperatureUnit="C" lengthUnit="Meters" areaUnit="SquareMeters" volumeUnit="CubicMeters" useSIUnitsForResults="true" xmlns="http://www.gbxml.org/schema">



順番が逆になるがid, engineについては任意属性であり、特に必要がなければ定義しなくてもOK。
とはいえidは何に利用するんだろうか?ファイル管理とか?

engineについては現在(
ver 0.35)以下の解析エンジンが指定できる。

DOE2.1e
DOE2.2
EnergyPlus

いずれも名だたる解析エンジンだが、データフファイルに解析エンジンを指定する意図が不明。(仕様書には定義しにくいローカルルールの目印にするとかの用途か?)